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劇症型溶血性レンサ球菌感染症の危険性

 

今回は死亡率30%ともいわれている非常に危険な感染症、人食いバクテリアについて説明したいと思います。

 

人食いバクテリアとは?

一般に劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)を指す言葉で、非常に危険な感染症です。

この病気は、A群溶血性連鎖球菌(Group A Streptococcus)によって引き起こされ、迅速な医療介入が必要な状態に至ることがあります。

 

 

感染が広がると、以下のような症状が現れることがあります。

  • 急激な痛みや腫れ
  • 皮膚の赤みや暖かさ
  • 黒い壊死組織の出現
  • 高熱や寒気
  • 低血圧や多臓器不全

 

 

人食いバクテリア流行の原因

 

劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)が流行している原因は複数ありますが、主な要因としては以下の点が挙げられます。


A群溶血性連鎖球菌(GAS)の増加

この細菌は通常、喉や皮膚に存在し、多くの場合は重症化しませんが、まれに劇症型溶血性連鎖球菌感染症を引き起こすことがあります。

 

感染症対策の緩和

新型コロナウイルス対策の緩和に伴い、呼吸器感染症が増加し、それに関連して溶連菌咽頭炎患者も増えていることが関係している可能性があります。


国際的な移動の増加

インバウンドおよびアウトバウンドの増加により、病原性が高い株が国内に入ってきた影響も考えられます。

 

毒素量が多い株の検出

毒素量が多く感染が広がりやすいとされる株が検出されており、これが感染拡大に寄与している可能性があります。

 

人食いバクテリア初期症状~重症

劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の主な初期症状は以下の通りです。

 

 

急激かつ劇的に病状が進行する

発症からの進行が速く、時間の単位で症状が悪化します。

 

腕や脚の痛み、腫れ、発熱、血圧低下などが見られる

初期段階では風邪症状に似た症状が現れますが、劇症型に進行すると重症な症状が発生します。

 

発症後数十時間以内に、皮膚軟部組織の壊死や多臓器不全を来たし、ショック状態に陥る

劇症型では筋肉や脂肪などの組織が急速に壊死し、致命的な状態になります。

 

子どもから大人まで幅広い年代で発症する可能性がある

特に30歳以上の大人に多いのが特徴です。

 

 

 

劇症型溶血性連鎖球菌感染症(STSS)の最悪のケース

  • 皮膚軟部組織の壊死・・・感染した部位の皮膚や筋肉が壊死し、手足の切断が必要になる場合があります。
  • 多臓器不全・・・毒素が血液を通じて体内に広がり、肺、腎臓、肝臓などの臓器が急速に機能不全を起こすことがあります。
  • 敗血症・・・細菌が血液に侵入し、全身に広がることで、生命を脅かす敗血症状態に陥ることがあります。
  • ショック状態・・・急激な血圧低下を伴い、ショック状態に陥ることがあります。
  • 死亡・・・これらの症状が進行すると、約30%の患者が死亡するとされています。

 

人食いバクテリア自然に治るのか?


人食いバクテリアとして知られる劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、自然治癒することは非常にまれです。

この感染症は、A群溶血性レンサ球菌によって引き起こされ、迅速な医療介入が必要です。感染が進行すると、壊死性筋膜炎や多臓器不全などの重篤な症状を引き起こす可能性があり、これらは生命を脅かす状態に至ることがあります。

 


劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、抗菌薬による治療が必要であり、特にペニシリン系薬が第一選択薬とされています。また、感染が広がってしまった場合は、壊死した組織を切除する外科手術が必要になることもあります。

 

人食いバクテリアの予防対策


手洗いと手指消毒・・・石鹸と水を使った適切な手洗いは、感染を予防する最も効果的な方法です。特に傷口に触れた後や、感染源となる細菌を含む環境にいた後は、手洗いを徹底しましょう。


傷口の管理・・・傷がある場合には、傷を清潔に保ち、感染源から遠ざけることが重要です。傷口を清潔な包帯や絆創膏で保護しましょう。

 

温泉、プール、川や海への入浴を避ける・・・傷や皮膚感染症がある場合には、これらの場所への入浴は避けた方が良いでしょう。

 

マスクの着用・・・飛沫感染を防ぐためにも、マスクの着用が有効です。

 

早期受診の目安・・・急速に広がる皮膚の赤みや熱感・腫れ、痛みの程度が強い、意識がはっきりしないなどの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

 

 

これらの予防策は、他の感染症予防にも役立ちます。

また、劇症型溶血性連鎖球菌感染症は、短時間で急激に悪化するため、早期の受診が非常に重要です。もし心配な症状がある場合は、ためらわずに内科や皮膚科、または救急科を受診してください。


詳細な情報や最新の流行状況については、お近くの医療機関や専門家に相談することをお勧めします。安全と健康を守るために、正しい知識と対策を身につけることが大切です。

 

ここまで読んで頂きありがとうございました。